1.1年目
一年目は短答で3点足りずに不合格でした(平成25年司法試験予備試験成績通知)。それまでの学習記録は司法試験予備試験の学習記録(時系列)にまとめた通りです。
1年目で不合格だった理由は何よりも知識不足です。受験することを決めてから4か月ほどの勉強であと3点のところまでいけたのだから、2年目の短答突破は最低条件で、いかに論文で勝負できるようになるかを考えました。
2.2年目の6月〜12月
知識を幅広く仕入れるために、各科目の判例百選を読むことを自らに課しました。それからもう一度基本書を読んで、体系的な理解を構築するという計画です。
また、雑誌『法学教室』の後ろのほうにある演習問題をちょっとした空き時間に読むようにしました。この時点では自分で答案を作る力など到底なく、ただ読むだけでした。
この時期は仕事のほうが忙しいので、空き時間に判例百選と法学教室の演習問題を読むのが中心でした。
3.2年目の1月〜3月
お正月や年度末にはまとまった時間が取れるので、判例百選を読み終えた科目から基本書をもう一度読み、その概要をこのブログにまとめました。この作業を経てようやくある程度の力がついたかなと思えるようになりました。
同時並行で判例百選も読み進めました。「百選」と言いながらだいたい100以上あるし、2分冊のものもあるので、けっこう大変でした。家族の争いとか具体的な事例を読みだすと面白いんですけどね。判例百選を読むのは筋トレみたいなものだと思っています。
4.2年目の4月〜5月(短答直前期)
いくら短答は大丈夫だろうと言っても対策をしないわけにはいきません。新司法試験になった2006年からの過去問は全部1周しました。
明らかに1年前とは手応えが違いました。何の話をしているのかわからないという問題はありませんし、自信を持って正解を選べる問題もそれなりに(3〜4割ほど)ありました。間違えたところや正解していても気になるところは基本書や辞書などで納得のいくまで調べました。
『重要判例解説』も過去3年分ほどはざっと目を通しました。特に公法系はこの内容が短答試験で問われることも多いですね。
2013年の最新の問題は制限時間通りにマークシートも使って解いてみました。すると、去年受けた予備試験との共通問題があるとはいえ、7割近くの正答率だったので、これはいけると思いました。予備試験の短答は一般教養科目で9割取れるので、法律科目は6割取れれば合格点を越える計算です。
そして実際はだいたいその通りの結果でした(平成26年司法試験予備試験成績通知(短答))。法律科目6割というのは一般教養科目のない司法試験では苦戦するような低い点数ですが、論文のための理解重視で過去問を1周しかしていないことからすると、そんなものかという気がします。
5.2年目の6月〜7月
短答の自己採点でぎりぎりではあっても合格はしているだろうと判断できたので、そこからは論文対策に集中しました。
短答試験の前から少しずつ、『司法試験予備試験 新・論文の森シリーズ』を読み進めました。論文試験までにどうにか全部読破しました。問題と参考答案だけを読みました。
それと法学教室の演習問題を4年分ほど読み返しました。4年分だと48回分なので、一日平均1回分を読んだことになります。時間がなかったので答案こそ作りませんでしたが、頭の中で構成を作ってから解説を読むようにしました。
また、法科大学院コア・カリキュラムも全部目を通しました。わからないことは基本書やインターネットなどで調べました。
時間を決めて過去問を解くということも当然行いました。時間配分や手書きで答案を作る感触をそこでつかみました。本当なら全部の過去問をすべきなのですが、どうしても時間が足りず、最新の平成25年分はすることができませんでした。
自分の場合は知識さえあればそれを文章にすることはできるので、特段文章表現の練習はしていません。
論文試験の手応えは、全力は出し切れたというものです。初めて論文試験を受けるので結果はわかりません。通知が来たら報告します。