令和5年司法試験の成績通知を公開します。
試験科目 | 順位ランク |
---|---|
憲法 | B |
行政法 | C |
民法 | B |
商法 | A |
民事訴訟法 | A |
刑法 | C |
刑事訴訟法 | D |
選択科目 | 35.71 |
合計点 | 395.84 |
順位 | 1397 |
再現答案も過去の記事にありますので、ご参考になれば幸いです。
出来のよくない科目もありますが、どうにか合格できたという感じですね。
この画面は、簡易表示です
令和5年司法試験の成績通知を公開します。
試験科目 | 順位ランク |
---|---|
憲法 | B |
行政法 | C |
民法 | B |
商法 | A |
民事訴訟法 | A |
刑法 | C |
刑事訴訟法 | D |
選択科目 | 35.71 |
合計点 | 395.84 |
順位 | 1397 |
再現答案も過去の記事にありますので、ご参考になれば幸いです。
出来のよくない科目もありますが、どうにか合格できたという感じですね。
司法試験短答式過去問演習サイトを作りましたで紹介した司法試験短答式過去問演習サイトの解説を作り始めました。
実質的な内容である法律面と、形式的な枠組みのコード面の両面において、試行錯誤を繰り返しながら悪戦苦闘しています。
一人で両方をやるとどうしても時間がかかりますが、連携に齟齬が生じるということはありませんし、作りたいものを作ることができます。
例えば、法律を学習する際には記憶への定着のしやすさから判例には事件名を必ずつけるようにしたいと思いました。一人二役ですから、コードを書くエンジニアとして「事件名が空白のこともありますか?」といった質問をせずにすみます。
最初は自分の言葉で解説を書こうとしましたが、あまりにも労力がかかりますし、その割には得るところが少ない(下手な解説よりも判例や条文をたくさん読みたい)ので、すぐにやめました。
次に、その問題を解くために必要な判例や条文をピンポイントで切り取って示そうと考えましたが、それも思ったより大変でしたし、その問題とは直接関係なくても判例や条文の周辺事項が知りたいこともあるので、単純に判例と条文をそのまま示そうと決めました。
基本的には判例と条文をそのまま示す、それができないときに限り自分の言葉で簡潔な説明をするという方針が定まりました。
解説をどのように表示するかも悩みました。
判例はPDFをそのまま見せ、条文はその法律の条文全体を見せる方向に決めたので、それなりに大きな表示領域が必要です。
そのような用途ならモーダルかなと思ってしばらく調べました。
VuetifyのDialogを試してみて、問題文と同時に解説の判例や条文を見たいからモーダルをドラッグできるようにしたくてvue-js-modalをインストールしようとしてバージョン不適合に遭遇し、もう一度VuetifyのDialogに戻ってドラッグできるように改造している人のコードを借用させてもらって(vue.js – how to make vuetify dialog draggable – Stack Overflow)思うように動かせるようになりました。しかし問題文が見づらくこれじゃないと感じたのでやり直しです。
私はPCで司法試験短答式過去問演習サイトを使いますから、右サイドバーに解説を表示すればよいと思い直しました。
PDFファイルの埋め込みにはvue-pdfを使ってもよかったのですが、特にこだわりはないのでobjectタグにしました。
解説で表示する判例と条文の取得でもいろいろ悩みました。
判例は、APIが公開されているわけではなさそうだったので、自力でURLを解析して理解しました。
結果詳細ページは「https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=判例ID」のようなURLで、全文PDFは「https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/判例ID下3桁/判例IDゼロパディング6桁_hanrei.pdf」というURLです。判例IDさえわかれば両方のURLを構築できます。
ただ、その全文PDFをそのまま右サイドバーに埋め込むことはちょっと試してみた限りできなかったので、ダウンロードして自前で準備することにしました。著作権法13条3号があるので著作権的にも問題ないはずですし、後々判例検索機能を作ったりするときにもそのほうが便利だろうと思いました。
法律の条文については法令APIがあるのでこれを使うものだという思い込みがありました。
最初はその問題に関係する条文の部分だけをマウスカーソルを合わせたらツールチップとして表示するのがカッコいいのではないかと考えました。元データのcsvファイルでは「joubun ken 63」のような必要最低限の情報だけ盛り込み、そこから法令APIで必要な情報を取得するという方向です。
必要最低限の情報から表示用に変換するreplaceの関数内では非同期処理が使えなかったのであえて同期処理でAPIに問い合わせるなど、苦労しました。実際にツールチップとして表示してみると、それほどカッコよくもなく、前後の条文を読みたいこともよくあるので、シンプルに法律全体を表示する方向に舵を切りました。
法令APIでは法律全体を取得することもできます。ただ、XML形式での取得になります。そこで、XMLからHTMLに変換するにはどうしたらよいかをかなり調べました。Vue.js内で自分で一つずつ置換することやfast-xml-parserを使って解析することなども考えましたが、XSLTスタイルシートがXMLからHTMLに変換する専用のツールのようだとわかったので、これに取り組みました。
かなりの程度思い通りに変換することができたのですが、e-Gov法令検索で項が丸数字で表現されているのを再現するところで嫌になりました。
そこでふと、わざわざXMLからHTMLに変換しなくても、e-Gov法令検索からhtmlファイルを取得して保存してそれを読み込めばよいのではないかと思いつきました。著作権法13条1号から著作権的に問題ないはずですし、毎回APIに問い合わせるよりも効率的です。司法試験の短答式試験で関係する法律は限られていますし、それほど改正もされないでしょうから、毎回APIに問い合わせる必要なんてないです。むしろ、法改正に敏感になって、差し替える際に改正点のチェックをするほうがよいとも言えます。
昔読んだ深沢千尋『すぐわかるPerl』の「美しいプログラミングの費用対効果」というコラムを思い出しました。
さて、費用対効果的に効率のいい解を出すのは、プログラミングの技術だけとは限りません。
一度、スケジュール管理ソフトで、春分秋分の日(天文学上の要請でその年その年で変わる)をカレンダーに入れる必要が生じました。総理府を出発点に電話で情報の検索を始め(当時はこんなにインターネットが一般的でなかった)結局とある有名な科学機関に到達しました。電話に出たほうは年配の天文学者らしかったですが、実に機嫌良く話してくれました。「地球だけが太陽の回りを回っているならよいが、実際には月と地球からなる系(けい)が回っており…」から始まる堂々たる講義で、ぼくは必死にメモを取りました。
電話を切ってからちょっとがんばってプログラミングしようとしましたが、1分ほどぼうっと考えて、急に思いついたことがあって、また同じ方に電話しました。「あのー、これから30年間の春秋分の日、わかりますでしょうか」。幸いにもリストがあって、教えてもらうことができました。そのとき作業していたプログラムは、どんなプログラムもたいていそうですが、30年も現役で動くとは思えません。そこで聞いた値を定数で埋め込みました。これで十分だったわけです。ぼくはあまりいいプログラマーではありませんが、このとき出した解はニートな解だったと思います。プログラミングにはパソコンだけでなく、電話も使えるという話です。深沢千尋『すぐわかるPerl』(技術評論社、1999)224ページ
この本が出版されてからもうすぐ30年ですが、確かにこのPerlのスケジュール管理ソフトが現役で動いているという可能性は低そうです。仮に動いていたとしても、またこれから30年分の春秋分の日を問い合わせて定数で埋め込めばよいだけですしね。
このような感じです。
作りたいものが作れました。
ソースコードや動作するサイトはAsano-Naoki/shihoushikenからどうぞ。
HTML5プロフェッショナル認定試験を受験して合格しました。その記録を残しておきます。
レベル1とレベル2のどちらも手応えは同じようにできたかなという感触でしたが、レベル2は悩んでえいやと選んだ問題でかなり外したのか、ギリギリでした。
Ping-tからHTML5プロフェッショナル認定試験の存在を知りました。
HTML、CSS、JavaScriptは業務で多用するのですが、その都度断片的に必要な事柄を調べて済ませていたので、これを機に体系的に整理しようと思い立ちました。
Webサイト制作の個人史に書きましたように、私はHTMLとCSSが未分化だった頃に触り始めたので、そのときの感覚が抜けきらない部分もあり、知識をアップデートしたいという思いもありました。
サンプル問題/例題解説|Web資格なら「HTML5プロフェッショナル認定試験」公式サイトでたくさんの問題がサンプル問題として公開されているので、これを問題集として活用することができます。
レベル1はPing-tにたくさん問題があります。これをやり込むに限ります。レベル2の問題がないのがつらいところです。
私は使っていませんが、PolariStation(ポラリステーション)にはレベル1とレベル2があるようです。
親切にも公式筋が学習教材のご紹介|LPI-Japan HTML5認定教材|Web資格なら「HTML5プロフェッショナル認定試験」公式サイトでまとめてくれています。
現行のVer2.5に対応しているのは現時点で以下の3冊しかありません。
![]() | HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1対策テキスト&問題集 作 者: 大藤幹, 鈴木雅貴 著 出版社: マイナビ出版 発売日: 2022年10月11日 |
![]() | HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2対策テキスト&問題集 作 者: 右寺隆信, 立川敬行, 石井博幸 著 出版社: マイナビ出版 発売日: 2022年12月05日 |
![]() | HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1スピードマスター問題集 作 者: 抜山雄一, 七條怜子, 結城陽平, 竹川夏実 著 出版社: 翔泳社 発売日: 2022年12月16日 |
私はこれらの3冊を熟読しました。
レベル2の問題集はVer2.0のものを使用しました。
![]() | HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2スピードマスター問題集 作 者: 抜山雄一, 七條怜子, 結城陽平 著 出版社: 翔泳社 発売日: 2019年01月09日 |
これも2周はしました。
HTML、CSS、JavaScriptの知識を体系的にアップデートするという目的は達成できたと思います。
実務上の必要に迫られて断片的に調べて薄々気づいてはいたのですが、HTMLだけで動画の再生やアコーディオン表示ができるとはすごい時代になったものです。
CSSのメディアクエリへの苦手意識もかなり取り除くことができました。
PHPなどのサーバーサイド言語を使わずにJavaScriptだけでユーザーのローカル領域にデータを保存してデータベースとして使えるというのも衝撃的でした。
Cookieしかない時代、それもCookieが悪者にされていた時代の記憶が強く、データベース=サーバーサイドという認識が強かったのです。
試験戦略としては、レベル1とレベル2はかなりの部分が重複していますから、両試験を一気に受けたほうが効率的です。
もっとも、私のようにバックエンド寄りの人間だとJavaScriptの文法部分はすっ飛ばせるからそう言えるのであって、フロントエンド寄りの方はJavaScriptの文法部分のようなプログラミング的な部分に時間がかかるでしょうから、また違った戦略になるのかなとは思います。
私は、予備試験と司法試験を受けるに際し、司法試験短答式過去問を繰り返し解きました。
司法試験短答式過去問演習サイトがあれば便利だと思ったので、作りました。
ソースコードと説明は以下です。
短答対策はもちろん、論文対策としても有効です。
予備試験や司法試験を受けるつもりがない人でも、司法試験とはどのようなものかを気軽に体験できます。
ご自由にご活用ください。
憲法 | 33 |
民法 | 47 |
刑法 | 46 |
合計点 | 126 |
順位 | 1480 |
論文式試験の採点をしてもらえる結果でよかったです。
今の実力だとこれくらいがせいぜいです。
特に民法はもっと過去問で練習すべきだと思いました。