WindowsXPのサポート期限が迫ってきていることもあり、その代わりとなるOSとしてUbuntuを検討している人もいることでしょう。いきなりUbuntuに切り替えるのは大変だと思うので、まずはWindowsとUbuntuを共存させて試してみるのがいいと思います。
WindowsとUbuntuを共存させるには3つの方法があります。どのやり方をするにせよ、始める前にハードディスクのバックアップをすることを強くおすすめします。
- Wubiを利用してWindows上でUbuntuをインストールするのが一番簡単
- 最新のUbuntuを使いたいならWindowsとUbuntuのデュアルブート
- ハードディスクの空き容量不足や出先での使用といった事情があるならUSBメモリにUbuntuをインストール
1.Wubiを利用する(Windows内にUbuntuをインストールする)
Wubiを利用すれば、通常のソフトをインストールするような感覚でUbuntuを使うことができます。アンインストールも「プログラムの追加と削除」から行えます。最新のバージョンのUbuntuを使うことはできませんが、通常の用途であればこれで十分でしょう。
UbuntuTips/Install/WubiGuide – Ubuntu Japanese Wikiを参考にすれば比較的簡単にできるはずです。
2.WindowsとUbuntuをデュアルブートする
これが厳密な意味でのWindowsとUbuntuの共存です。ただし起動の際はUbuntu側のgrubを使うので、ややUbuntu優位の共存だと言えます。
(1) パーティションを分割する
パーティションとは間仕切りのように何かと何かを分割するもののことです。WindowsとUbuntuはかなり性質の異なるOSなので、きちんと分割するほうがよいです。Windows上でもパーティションの操作をすることができるみたいですし、フリーソフトもたくさんあります。詳しくは別途調べながらしてください。
(2) Ubuntuの起動ディスクを作成する
起動ディスクとはインストールをするときに最初に使うディスクのことです。CDまたはDVD、あるいはUSBメモリを使うことができます。どちらも以下の2段階の手順で簡単にできます。
(ア) 最新のUbuntuのISOファイルを入手する
以下からダウンロードできます。「ubuntu 最新 iso」などのキーワードで検索してもすぐ見つかるでしょう。
Ubuntu Desktop 日本語 Remix CDのダウンロード | Ubuntu Japanese Team
(イ) 入手したISOファイルをCD, DVD, USBメモリに書き込む
UNetbootinというソフトを使えば簡単に書き込めます。
窓の杜 – 【REVIEW】さまざまなOSのインストール“USBメモリ”を手軽に作成できる「UNetbootin」
(3) USB起動を有効にする(BIOSの設定)
PCの電源を入れた直後に「F1」や「F2」、「Delete」キー(種類によって異なる)を押しっぱなしにするとBIOSの設定画面に入れます。そこでUSBメモリからの起動をハードディスクからの起動よりも優先にします。Bootという項目からUSB○○といったそれっぽい表示を探して、それの優先順位を変更します。こればかりは種類によって異なるので一つの手順を示すことはできません。英語を解読しながら試行錯誤をすればどうにかなると思います。
(4) 指示に従ってUbuntuをインストールする
あとは画面上の指示に従ってUbuntuをインストールします。Windowsと置き換えるのか共存させるのか聞かれるところがあるので、共存させるほうを選びます。
3.USBメモリにUbuntuをインストールする
USBメモリにUbuntuをインストールすることもできます。ハードディスクの空き容量が足りない場合、出先でUbuntuを使いたい場合などに便利です。OSが立ち上がらなくなったときの救出用としても使えます。しかし動作が遅いという欠点があります。具体的な手順は以下の記事を参考にしてください。
浅野直樹の学習日記 | USBメモリからUSBメモリへのUbuntuインストール
4.まとめ
- Wubiを利用してWindows上でUbuntuをインストールするのが一番簡単
- 最新のUbuntuを使いたいならWindowsとUbuntuのデュアルブート
- ハードディスクの空き容量不足や出先での使用といった事情があるならUSBメモリにUbuntuをインストール