texworksをubuntuにインストールして使用する

texworksを使えば手軽にtexを編集できます。ボタン1つでPDFファイルを作り、それを並べて表示してくれるので非常に便利です。

 

以下は浅野直樹の学習日記 | ubuntuに日本語対応のtexliveをインストールするで紹介したようにtexliveをインストールしたという前提で話を進めます。

 

1.texworksのインストール

 

sudo apt-get install texworks

 

これだけでインストールできます。もしかするとtexlive-baseが何とかかんとかというエラーが出るかもしれませんが、それでもインストールはできています。エラーが出るのが嫌なら以下のコマンドでtexliveのパスを外しておくといいです。

 

64-bit 版の場合

sudo /usr/local/texlive/2013/bin/x86_64-linux/tlmgr path remove

 

32-bit 版の場合

sudo /usr/local/texlive/2013/bin/i386-linux/tlmgr path remove

 

実際に使う際にはこのコマンドのremoveの部分をaddに変えてパスを追加しておくことを忘れないようにしてください。

 

2.platexタイプセットの設定

(1) platexシェルスクリプトの作成と権限の調整

geditなどで以下のシェルスクリプトを作成し、platex.shという名前で保存します。

#!/bin/sh
platex -synctex=1 “\$1” && \
dvipdfmx “`basename “\$1″ .tex`”

 

最後に余計な改行をつけたりしないように気をつけてください。また、引用符(”)はすべて半角です。この画面からコピーして貼り付けると全角になっているかもしれないので気をつけてください。

 

そしてそのplatex.shがあるディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行するか、ファイルの右クリックから「プロパティ」を選んで、所有者:読み書き、グループ:読み込みのみ、他のユーザ:読み込みのみ、実行可能にするにチェックを入れます。

 

sudo chmod 755 platex.sh

 

(2) パスの整理

ここでは2つの目的でパスを整理します。texworksを起動して、「編集」→「設定」から「タイプセット」のタブを選びます。

 

(ア) platex.shへのパスを通す

先ほど作成したplatex.shへのパスを通します。「TeXおよび関連プログラムのパス」欄の「+」マークをクリックして、platex.shを置いたディレクトリを追加します。

 

(イ) その他のパスを削除する

次の(ア)で作ったパス以外のパスをすべて削除してください。「−」のマークをクリックすると削除できます。この手順を踏まないと日本語のtexがうまくいきませんでした。おそらく他のtexと競合しているのだと思われます。

 

(3) タイプセットの方法の追加

同じく「編集」→「設定」から「タイプセット」のタブを選んだ状態で、画面の下の方には「タイプセットの方法」という欄があります。そこにplatexというタイプセットの方法を追加します。

 

まず「+」マークをクリックしてください。そして名前にはわかりやすくplatexと付けて、プログラムは作成したplatex.shを選び、引数に$basenameを追加します。そしてその作成したplatexを一番上に持ってきて、デフォルトもplatexにしておくとよいでしょう。

 

(4) 実際に動くか確認する

TeX入門/最初の例 – TeX Wikiにある例などで日本語が含まれる確認用のtexファイルを作ってください。

 

texworksの「ファイル」→「開く」からその確認用のtexファイルを選び、再生ボタンの横にあるタイプセットの方法でplatexを選び、再生ボタンを押すか「Ctr+t」のショートカットを押します。

 

うまくいけばこれで右側にPDFファイルが表示されます。

 

 




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