[一] 所有権の取得原因――概観
[二] 取得時効
1 取得時効の要件をめぐる問題
(1) 要件
「二十年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然と他人の物を占有した者は、その所有権を取得する。」
「十年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然と他人の物を占有した者は、その占有の開始の時に、善意であり、かつ、過失がなかったときは、その所有権を取得する。」
(2) 立証の緩和
無過失以外の要件は全て推定される
2 取得時効の存在理由
局面に応じた存在理由
3 「自己の物」の取得時効
肯定
4 中断・停止/援用/時効利益の放棄
[三] その他の原始取得
1 先占・拾得・発見
(1) 無主物先占
(2) 遺失物拾得
(3) 埋蔵物発見
2 添付
不動産の付合、動産の付合、混和、加工
3 不動産の付合
(1) 不動産の付合とは何か
(2) 「従として付合した」
(3) 権原による付属
4 加工と付合