ウェブサイト作成やプログラミング、はたまたWindowsが起動しなくなったPCからのデータ救出などにUbuntuは便利です。
以前使っていたPCではWindowsとUbuntuをデュアルブートにして使っていたのですが、より安全かつ分かりやすく2つの環境を切り分けて使うために、今回はUbuntuをUSBメモリにインストールしました。その手順のメモです。
<必要なもの>
- USB起動ができるPC
- インターネット環境(数百MBのファイルをダウンロードします)
- 起動用USBメモリ(1GB以上)
- インストール用USBメモリ(4GB以上)
1.USBメモリからインストールする(USB起動ディスクの作成)
(1) 最新のUbuntuのISOファイルを入手する
以下からダウンロードできます。「ubuntu 最新 iso」などのキーワードで検索してもすぐ見つかるでしょう。
Ubuntu Desktop 日本語 Remix CDのダウンロード | Ubuntu Japanese Team
(2) 入手したISOファイルをUSBメモリに書き込む
UNetbootinというソフトを使えば簡単に書き込めます。
窓の杜 – 【REVIEW】さまざまなOSのインストール“USBメモリ”を手軽に作成できる「UNetbootin」
2.USB起動を有効にする(BIOSの設定)
PCの電源を入れた直後に「F1」や「F2」、「Delete」キー(種類によって異なる)を押しっぱなしにするとBIOSの設定画面に入れます。そこでUSBメモリからの起動をハードディスクからの起動よりも優先にします。Bootという項目からUSB○○といったそれっぽい表示を探して、それの優先順位を変更します。こればかりは種類によって異なるので一つの手順を示すことはできません。英語を解読しながら試行錯誤をすればどうにかなると思います。
3.USBメモリへインストールする
1で作ったUSB起動ディスクから、2の手順を経てうまく起動することができるとUbuntuの試用画面になります。このまま使い続けても悪くはないのですが、それではファイルの保存や設定の変更ができません。そこで別のインストール用USBメモリへUbuntuをインストールします。4GB以上は必須で、できれば8GBあったほうがよいでしょう。
(1) インストール用USBメモリをフォーマットする
Ubuntuに入っているGPartedというソフトを使います。Ubuntu12.10なら左上のDashの検索ウィンドウから「GParted」と打ち込んでください。そしてUSBメモリにデータが入って入ればまず消去し、次に全体をext4でフォーマットします。
(2) Ubuntuをインストールする
デスクトップのUbuntuのインストールというアイコンをクリックして手順に従ってインストールします。注意点は「インストールの種類」で「それ以外」を選ぶこと、インストール先として先ほどフォーマットしたext4を選びChangeをクリックして、「利用方法:ext4 ジャーナリングファイルシステム、 パーティションの初期化:チェック 、マウントポイント:/」と変更すること、ブートローダをインストールするデバイスでインストール用USBメモリ全体を選ぶことです。以下のサイトに画像入りで詳しく説明されているので参照してください。ここで手順を間違えるともともとのハードディスクに影響を及ぼしてしまうので、特に注意してください。
Ubuntu 12.10 をUSBメモリにインストールする | シログ
(USBメモリのフォーマットは全部をext4にするほうがわかりやすいと思います)
これで数十分から数時間待てば完成です。これからはインストールしたUSBメモリをさして起動すればUbuntu、抜いて起動すればWindowsを使えるようになっているはずです。
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