LPIC-3(305)に合格しました

LPIC-3(305)に合格しました。

合格できてよかったです。

LPIC305試験を受けようと考えている人ならご存知でしょうが、2024年12月現在、305試験専用の参考書が存在せず、対策に苦労します。

私はその中でもベストだと自分で考えた対策をしてきましたので、本記事で紹介します。

 

要約

教材を手に入れやすい旧304試験の対策を徹底的に行い、305試験で追加されたコンテナなどの範囲を別途補います。

 

試験範囲

Exam 305 Objectives – Linux Professional Institute (LPI)の試験範囲は折りに触れて確認することをおすすめします。

351: Full Virtualizationは旧304試験の仮想化部分とおよそ対応します。

352: コンテナ仮想化と353: VMのデプロイとプロビジョニングは、旧304試験でごくわずか出題されていましたが、305試験で大幅に追加されました。

この試験範囲に載っている用語でわからないものはないようにします。

 

動画

公式筋であるLPI日本支部が公開している4本の動画は、305試験に準拠しているので、これを最初に見ると全体像を把握しやすいです。

 

現状では305専用の参考書がなく、304の参考書さえ少ないので、選択の余地がほとんどありません。

(1)試験対策


LPIC Level3 304教科書+問題集 : 試験番号LPI 304 Virtualization & High Availability Exam


作 者: 

出版社: インプレス

発売日: 2016年05月10日

304用の黒本が第一選択になるでしょう。

 


LPI問題集 : level 3「303/304」対応


作 者: 

出版社: インプレスジャパン

発売日: 2012年03月07日

私は本に飢えていたので、一つ前の版の黒本にも手を出しました。

 





作 者: 

出版社: 

発売日: 1970年01月01日

まとまった文章の説明を読みたかったので、この本の仮想化部分を2, 3回読みました。

 

(2)個別テーマ


KVM徹底入門 : Linuxカーネル仮想化基盤構築ガイド


作 者: 

出版社: 翔泳社

発売日: 2014年04月03日

10年以上前に出版された古い本ですが、KVMまわりの事柄がよくまとまっていて、重宝しました。

 

ふわっと知りたいLXD(電子書籍のみ) – dogezalien – BOOTH

LXC(LXD)関係はこの本しかないと思います。

 


Docker実践入門 : Linuxコンテナ技術の基礎から応用まで : Docker Hub、Dockerfile、Kubernetes、Atomic Host


作 者: 

出版社: 技術評論社

発売日: 2015年11月12日


Docker/Kubernetes実践コンテナ開発入門


作 者: 

出版社: 技術評論社

発売日: 2024年03月11日

Docker関係の本はいろいろありますが、LPICの試験と近そうなのはこのあたりです。

 





作 者: 

出版社: 

発売日: 1970年01月01日

Vagrantは試験の重量が小さいのでこれくらいでいいです。

 

問題演習

LPICの問題演習と言えばPing-tですよね。

残念ながらまだ305に対応しておらず304しかありませんが、それでも問題数は多いので、304の仮想化の問題をやり込むことができます。

コマ問も含めて9割くらい正解できるような状態で試験に臨みました。

 

ハンズオン(手を動かす実践的な練習)

何らかのコースに参加したわけではなく、自己流で手を動かしました。

この試験を受けると決める前から、DockerとKubernetesは実務でそれなりに触っていたので、取り立てて試験対策として手を動かすことはしませんでした。

VirtualBoxもそこそこ使ったことがあり、イメージできたので、改めて動かしはしませんでした。

Xenは動作確認だけして、私の環境では重くて使い物にならなかったのでやめました。

KVMは使いこなせるまでになりました。普段使っているのとは別のLinux環境を試してみるのに便利です。

LXCは一通りの動作確認だけしました。

クラウド管理ツールも試したほうがよいと思いましたが、手間がかかりそうなので断念しました。

 

個人的な感想

かなり前からいつかはLPIC-3を取得しようと思っていて、もっぱら個人で小規模な開発に携わっている身としては304かなと思っていたところ305と306に分離されたので、迷わず305を選びました。

それまでまったく触っていなかったKVMを使うという選択肢を持てたのが大きな収穫です。

クラウド管理ツールを使いこなせるには至っていませんが、名前くらいは聞いたことがあるという状態にはなっているので、未知の事柄に対する怖さのようなものはなくなりました。

 

 




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