高校から大学受験(京大)までの学習記録の次は大学の学部での学習記録です。
1回生
大学入学以前から社会や心理に興味があり、たくさん本を読んできたので、大学ではどのような学びができるのかとわくわくしていました。シラバスをめくると熟読してしまい、あっという間に時間が経ちました。履修科目をかなり自由に選べたので、社会学や心理学系を中心に受講しました。
授業もさることながら、大学図書館に圧倒されました。公共図書館とは比べものにならないくらいの蔵書数です。棚をめぐって興味の赴くままに借りて読みました。
また、大学に入ってようやくパソコンを使い始めました。当時はインターネット回線も遅いし、大学のメディアセンターも混んでいましたが、新しい世界に触れられて感動しました。授業やプライベートでホームページ作りをしたことは、その後役立ちました。
高校まで陸上部で活動していたので、アメフト部に勧誘されたりもしましたが、「大学に入って一番したいことは家庭教師だ」と答えて怪訝そうな顔をされたのを覚えています。その言葉通りにすぐ家庭教師や塾の仕事を始めました。今から思えばよくそのような下手なやり方で教えていたものだと恐ろしくなりますが、それでも熱心にやっていたことは間違いありません。
2回生
少しずつ専門性が高まってきて、ゼミ系の授業にも参加するようになりました。社会学のゼミでは個人の主観に着目したミクロなアプローチもあれば、統計を用いたマクロなアプローチもあるといったことを一生懸命発表すると、それなりに受けがよくて、自分で本を読んで考えたこともそれほど的外れではないのかなという手応えを得たことを覚えています。
授業の一環で留学生とチームを組んで研究発表を行うということもしました。その水準はともかく、楽しかった思い出がたくさんあります。
情報探索入門という授業を契機にして、レポートの書き方や参考文献の探し方などを意識的に学んだのもこの時期です。何かを調べようとしたら最初に百科事典などの辞書類を読む、本を探すために芋づる式、本棚のブラウジング、webcatplusを使うといったことは今でも実践しています。
3回生
少しずつ卒業論文を意識し始めました。自分自身の悩みについて考えるためにも精神分析を深く学ぼうとしました。入門書や概説書の類も読みましたが、精神分析の創始者であるフロイトの著作をひたすら読みました。日本語とはいえ偉大な著者の原典に当たるという経験をしたのは大きいです。
塾や家庭教師の仕事のほうも自分でプリントを作るということをやり始めて、少しずつ上手になってきていたと思われます。文系コースだったので高校で学習しなかった数学IIICをこの時期に一通りやっておいたのもよかったです。
その他教育系以外のアルバイトもたくさんしました。世の中で生きていくために必要な事柄を実地で学びました。
4回生
このように学業にのめり込んでいたので、進路は迷わずそのまま人間・環境学研究科に進学することを決めました。大学院入試はそれほど特殊な対策を必要としないので卒論を一生懸命書けば大丈夫だろうと思っていました。むしろ心配なのは経済的な面でした。
大学院入試のための対策をあまりしなかったといっても、語学だけははっきりと答えのある試験だったので、過去問を手に入るだけ解いて同級生と採点をし合いました。第二外国語に苦手意識があったので英語だけで受験することにしました。
卒業論文を一生懸命書きつつ、そこに盛り込めなくても同時並行で新たな知識も仕入れることで、自然と専門科目の対策はできていました。
大学院入試の本番では手応えがわからないだけに不安もありましたが、合格できました。
そして卒業論文も自分なりにがんばって仕上げました。せっかくなので恥をしのんで載せておきます。
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