浅野直樹の学習日記

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2022 / 4月

基本情報技術者試験を受験します

2022年の5月上旬に基本情報技術者試験を受けます。

本来であれば受験してから手応えや結果とともに学習記録を書きたいところですが、2,3年前からCBT試験になって問題が公表されないようになり、受験者にも問題の公表につながりかねない行為が禁止されるため、紛れのないように受験前にこの記事を書いています。

 

1.受験動機

何かの記事で基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の存在を知りました。

私は、きちんとした教育を受けずに、必要に迫られてその都度調べながらエンジニア的な仕事をしてきたので、エンジニアとして働くときの基盤となるような知識が身につけられるこの試験はぴったりだと思いました。

後述するように、基本情報技術者試験の午後試験では表計算を選ぶ予定ですから、これを機に表計算を得意になりたいという動機もあります。

 

2.午後試験のソフトウェア開発のプログラム言語選択

基本情報技術者試験では、午後試験のソフトウェア開発のプログラム言語選択に触れないわけにはいきません。

私の経歴からすると、事実上、pythonか表計算の二択です。

過去問がたくさんあり、枯れているので、表計算をメインにしました。

また、表計算の問題は、企業の総務部的な設定であることが多く、今後の仕事のことを考えても、表計算をやっておいたほうがよいという判断もあります。

実際問題として、中小企業などから業務を効率化するための仕事を頼まれるときには、表計算ソフトでやってくれと言われることが多いです。

 

3.前提条件

私は、4月17日までは応用情報技術者試験に集中し、それからの2週間で基本情報技術者試験の対策をしようとスケジューリングしました。

応用情報技術者試験の余勢を駆って基本情報技術者試験に突入するという計画です。

表計算については、必要に応じて垂直照合(vlookup)やマクロを使ったことがあるけれども、網羅的に学習したことはないという状態でした。

 

4.学習記録

(1)本

全体像をつかむために合格教本をまず読みました。


基本情報技術者合格教本


作 者: 

出版社: 技術評論社

発売日: 2019年12月10日

受験を思い立った去年の秋頃に一読し、今年に受験を申し込んでからもう一読しました。

午後試験は表計算を選択する予定です。そのために以下の二冊をしっかり読みました。


基本情報技術者表計算とっておきの解法


作 者: 

出版社: リックテレコム

発売日: 2018年05月22日


基本情報技術者らくらく突破表計算 : 表計算マクロ克服のための擬似言語解説の章を新設!


作 者: 

出版社: 技術評論社

発売日: 2019年02月13日

この二冊で間違いないでしょう。

選択問題の控えとしてpythonの本も読みました。


基本情報技術者の午後対策Python編


作 者: 

出版社: インプレス

発売日: 2021年06月08日

python3エンジニア認定基礎試験とは違った難しさがあります。

 

(2)過去問

基本情報技術者過去問道場|基本情報技術者試験.comに尽きます。

午前試験も午後試験も両方ともあります。解説も充実しています。

午前試験のほうはまだ100問程度しか解けていませんが、正解率が70%を超えています。応用情報技術者試験の蓄積が活きています。

午後試験は選択式という怖さがあります。

データ構造及びアルゴリズムの必須問題が年度によってはとても難しいです。

表計算は注意力テストですね。やろうとしている処理は理解できても誤った選択肢に引っかかることがあります。

その他の問題は、応用情報技術者試験を受けてから取り組むと、簡単に思えます。

 

5.終わりに

応用情報技術者試験から先に受けた私にとっては、基本情報技術者試験の最大の特徴は表計算です。企業の総務部で実際にありそうなシチュエーションであり、おもしろく、やり甲斐があります。

 



応用情報技術者試験を受験しました

2022年4月17日に実施された応用情報技術者試験の令和4年度春期試験を受けてきました。

5月の上旬に基本情報技術者試験も受験予定です。

これらの試験はかなりの部分が重複していますから、同時期に受けると効率がよいです。

 

1.手応え

午前試験はIPAから公表された解答と照らし合わせると、8割ちょっとの得点でした。

午後試験は予備校等が出している解答速報を見た限り、8割近くできていてほしいという感想を持ちました。

しかし、午後試験は記述問題がどのように採点されるか不明なので、結果が発表されるまで安心できません。

 

2.受験動機

何かの記事で基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の存在を知りました。

私は、きちんとした教育を受けずに、必要に迫られてその都度調べながらエンジニア的な仕事をしてきたので、エンジニアとして働くときの基盤となるような知識が身につけられるこの試験はぴったりだと思いました。

 

3.前提条件

テクノロジ系の数学部分と、ストラテジ系の財務や法務、経営学に属するような部分は、試験対策をせずとも簡単に正解できる状態でした。

テクノロジ系のその他の部分は、データベースやセキュリティなど業務で日々触っている部分はよくわかった反面、ハードウェアなどはさっぱりで、落差が激しかったです。

 

4.学習記録

(1)本

全体像を早くつかんでおきたかったので、合格教本をまず読みました。


応用情報技術者合格教本


作 者: 

出版社: 技術評論社

発売日: 2021年02月01日

一周目は受験を思い立った去年の秋頃に読み、二周目は受験を申し込んだ今年の冬に読みました。

同じシリーズのポケット攻略本も読みました。


応用情報技術者ポケット攻略本 : 要点早わかり


作 者: 

出版社: 技術評論社

発売日: 2017年03月10日

最終確認として、試験直前の一週間ほどで、オールカラーのニュースペックテキストも読みました。


ニュースペックテキスト応用情報技術者


作 者: 

出版社: TAC株式会社出版事業部

発売日: 2022年01月11日

一冊だけではわかりづらかったところも、複数の視点からの解説を読むことで、理解が深まりました。

 

(2)過去問

①午前試験

同時並行で午前試験の過去問を解きました。

応用情報技術者過去問道場|応用情報技術者試験.comが便利です。

最終的には1300問くらい解き、正解率が60%を超えていました。

最初の頃は半分も正解できなかったので、その頃も含めて60%を超えていたということは、受験時の実力は70%〜80%だったのではないかと思います。

子前試験の過去問を解きながら、知らない語や理解があやふやな部分があれば、その都度インターネットで調べました。これをすることにより力がついたと思います。

②午後試験

午前試験が60%くらい正解できるようになってから、午後試験にも取り組みました。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:過去問題からIPAが公表しているPDFファイルを利用しました。詳しい解説はありませんが、記述式の解答と講評を読むと、それなりに出題者の意図がわかります。

15回分くらい解きました。選択問題は決め打ちせず、全問解きました。

ただ、制限時間を設けてしっかり記述して解いたのは1回だけで、あとは頭の中で考えてすぐに解答を見ました。

初めて午後試験の過去問を見たときは、とても面食らったことを覚えています。出題分野すら把握せずに過去問を見たものでして。

実際の業務場面が想定されているので、ためになりましたし、楽しかったです。

慣れてくると、プログラミング(アルゴリズム)やデータベースは厳密に理詰めで考える、組込みシステム開発は未経験者でも恐れずに取り組めば簡単な問題であることも多い、経営戦略は経営学的な視点で考える、システム監査などは国語の試験のように問題文からヒントを探す、といったコツをつかめました。

 

5.実際に試験を受けた感想

午前試験は問題文も選択肢も過去問と全く同じ問題がいくつか出題されたように感じました。

その一方で、これは無理と感じさせられる問題もいくつかありました。

残りは想定内の問題だと感じました。

数値計算を丁寧にやっても1時間くらい余ったので、早めに退出しました。

応用情報技術者過去問道場|応用情報技術者試験.comをやり込めば楽に感じられます。

午後試験はしんどかったです。

問1の情報セキュリティは必須ですから当然解きました。まずまずできたかなという感触です。

問2の経営戦略、問3のプログラミングと、得意分野が続いたのでそのまま解き進めました。だいたいどの年度でもこれらの問題を選ぶかなと考えていました。

これらの分野は数字やロジックで正解がはっきりすることが多いので、できそうな問題なら選ぼうと決めていました。

同じことは問6のデータベースにも言えるのですが、私が受けたときの問題は難しく感じられたので、飛ばしました。

問5のネットワークはどの年度でも解ける気がしなかったので、これも飛ばしました。

問7の組込みシステム開発は、解ける年度と解けない年度の差が激しく、今年の問題は無理だと判断して見送りました。

問4のシステムアーキテクチャは数値計算に自信が持てなかったので見送りました。

問1〜問3で満点に近いところまで取れている手応えがありましたから、残りは守りの姿勢で半分くらい得点できそうな問題を問8〜問11で2つ選ぼうと決意しました。

問8の情報システム開発の問題を読むと、CSVやXML、スクレイピングと、自分でもよく使うなじみのテーマであり、正答だと確信できる部分だけでも半分くらいは得点できそうだったので、これを選びました。

残りの中では、問9のプロジェクトマネジメントが法務寄りっぽかったので、これがマシかなと選びました。

時間はぎりぎりでした。

問3のプログラミングは解くのであれば時間を気にせず理解に納得できるまでやるべきなので悔いはありません。問2の経営戦略の記述問題で、およその答えがわかってから記述を磨くのに時間を使いすぎたと少し後悔しました。

 

6.終わりに

試験の結果はどうであれ、エンジニアとして働くときの基盤となるような知識を身につけるという目的に対して、応用情報技術者試験はいい目標になったと思います。

この試験勉強が実務で役立ったと感じることもあります。経営陣と話をするときの発想がイメージしやすくなったり、新しい技術を学ぶ際に知らない語が減ったりしました。

メジャーな試験であり、私のように学習記録を公開している人も多いですから、それらを読んで自分なりに工夫して取り組めば、きっと得るものがあることでしょう。

 




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