約2週間後に行われる司法試験予備試験を受験します。受験票も届いていよいよ試験モードになって最後の詰めをしているところです。記憶の新しいうちにどのような学習をしてきたかまとめておきます。
1.受験申し込み以前
司法試験予備試験の受験申し込みは1月下旬にしました。受験するかどうかぎりぎりまで迷っていたのですが、共に勉強している同志の後押しで締め切り当日に申し込みました。
この受験申し込み以前にどのようなレベルだったかを簡単に書きます。
中学の公民、高校の現代社会(政治経済)は得意なほうでした。また、新聞等で時事問題を常日頃から気にかけていました。十年以上かけてこうした基礎を築いてきました。
大学は教養学部だったので法律も含めて幅広い事柄を見聞きしました。教える仕事をいろいろとしてきたということもあり、予備試験の教養問題は特に対策をしなくても自信がありました。哲学(倫理)、文章理解、英語、地理、政治学、経済学、数学、判断推理あたりはかなりの得意分野ですし、問題によっては歴史、地学、生物学、化学あたりも解けます。
公務員試験を受けたときに憲法はある程度勉強しました。しかし民法や刑法はほんの少し触れたくらいでしたし、ましてや民訴法や刑訴法はノータッチでした。
社労士試験を受けたときには労基法を手厚くやったものの、あとは記憶に頼る部分が大きかったので、法的な訓練にはあまりなりませんでした。
他方で行政書士試験のときにした勉強は大いに役立ちました。行政法に関しては予備試験(司法試験)と行政書士試験とでほぼ同レベルだと感じています。憲法、民法、商法(会社法)はさすがにレベルが違いますが、基礎はこのときに形作ることができました。
今年1月末の司法試験予備試験申し込み時の状態をまとめると以下の通りです。
- 教養や時事問題の知識は十分な水準に達していた
- 行政法はまずまずの水準に達していた
- 憲法、民法、商法(会社法)の概要くらいは知っていた
- 民訴法、刑法、刑訴法は何も知らないに等しかった
2.受験申し込み(1月末)から4月上旬まで
司法試験(予備試験)は未知の世界だったので、学習計画を練るところから始めました。そのためには目標を設定する必要があります。過去問やデータを見ると、行政法以外はほぼ解けない、民訴法や刑訴法に関しては何の話かさえわからない状態から、6割くらいは正解できるところまで行かなければならないことがわかりました。
こうなると基本書を読んで一から勉強するしかありません。新司法試験・上位合格者のメソッド(勉強法・基本書等)や基本書まとめWiki@司法試験板 – トップページを参考にして各科目の基本書を選んでいきました。そして1月末から4月上旬までのおよそ3ヶ月でその基本書をほぼ全部よみました。実際にどの本を読んだのかは別の記事で紹介します。
→司法試験予備試験の学習記録(科目別)(2013年6月3日追記)
仕事やその他の用事があってなかなか勉強時間は確保できなかったのですが、丸一日の休みがあれば基本書を一冊くらいは読むといった感じでした。そのことを知人に伝えると驚かれたので、読むのは速いほうかもしれません。
3.4月上旬から短答試験日(5月中旬)まで
各科目の基本書を読んでから過去問を見ると何の話をしているのかはわかるようになっていました。実力で正解できる問題もいくらかありましたし、根拠をもって二択や三択くらいまで絞れる問題もたくさんありました。5割くらいの得点は取れるかなというところまでは来ていました。
しかしこれではまだ足りません。あと1~2割上げる必要があります。時期も迫っていたので(新)司法試験の過去問をひたすらやりました。不得意科目(民法の物権や商法、会社法)では解説を読んでもよくわからない問題が多かったです。それでも吸収できるものは吸収しようとしました。
同時並行で『有斐閣判例六法』で必要なところを通読しました。過去問を解いていて気になったところももちろん調べました。また、憲法に関しては判例を深く学習していないと話にならないことがわかったので、『判例百選』にも手を出しました。
というところでどうにか勝負にはなるところに到達しつつあるかなという手応えを感じている今日この頃です。残り時間でやるだけのことはやりたいです。短答を突破しないことには始まらないので、今はそのことしか考えていません。