1―複数当事者訴訟に対する規律を理解する視点
1 処分権主義・弁論主義と紛争の個別相対的解決
2 複数当事者訴訟制度の趣旨
2―共同訴訟
1 総説
審理の併合、証拠共通・主張共通・訴訟進行の統一・訴訟共同の強制
2 共同訴訟の類型と付与される訴訟法的効果
通常共同訴訟と必要的共同訴訟
固有必要的共同訴訟と類似必要的共同訴訟
3 通常共同訴訟
主観的併合要件…38条
追加的共同訴訟(主観的追加的併合)…判例(昭和62.7.17)は申立権を否定
予備的共同訴訟(主観的予備的併合)…不適法(最判昭和43.3.8)
同時審判共同訴訟
4 必要的共同訴訟
固有必要的共同訴訟…第三者が提起する婚姻無効、株式会社の役員解任など
類似必要的共同訴訟…株主総会決議取消し、同一債権の取立、住民訴訟など
5 通常共同訴訟と必要的共同訴訟の選別問題――共同所有関係紛争
(1) 共有者が原告となる場合の当事者適格(能動訴訟)
確認請求…共有持分件の確認は個別訴訟、対外的な所有権の確認は固有必要的共同訴訟
明渡し・抹消登記手続請求…個別訴訟
引渡し・移転登記手続請求…対外的に1個の所有権が紛争の対象になる場合は固有必要的共同訴訟
(2) 共有者が被告となる場合の当事者適格(受動訴訟)
確認請求…個別訴訟
引渡し・移転登記手続請求…個別訴訟
抹消登記手続請求…固有必要的共同訴訟
(3) 共有者内部での紛争
共有持分権確認…個別訴訟
遺言無効確認…個別訴訟
遺産確認…固有必要的共同訴訟
その他…共有物分割などは固有必要的共同訴訟
総有関係…入会権そのもの(管理処分権能)は固有必要的共同訴訟、個別的内容(使用収益権能)は個別訴訟
3―選定当事者
4―訴訟参加
1 参加制度の必要性と制度の枠組み
2 補助参加
参加的効力説
3 訴訟告知
4 独立当事者参加
5―訴訟承継
1 訴訟承継制度の意義と必要性
2 当然承継
3 特定承継
参加承継、引受承継
4 承継の効果
6―任意的当事者変更
1 問題の所在
2 学説