小論文の形式的な注意点のメモです。最低限これだけは守ってほしいというルールです。
1.字数指定がある場合は、最低その8割、できればその9割以上の文字数は埋める
塾や予備校業界ではこれが暗黙のルールになっています。
例1.400字以内→320字~400字(できれば360字~400字)
例2.600字程度→480字~720字(できれば540字~660字)
* 原稿用紙の場合は正味の文字数ではなく、原稿用紙に換算した文字数でカウントします。
2.敬体(です・ます調)と常体(だ・である調)は必ずどちらかに統一する
小論文では基本的に常体で書くのが望ましいですが、志望動機などでは敬体でもよいでしょう。
(この記事では見出し部分は常体、本文は敬体で書いていますが、小論文では必ずどちらかに統一してください)
3.およそ400字以上で書くときは段落分けをする
指定字数が400字以上の場合は段落分けをしたほうがよいでしょう。小論文の構成にも関わります。
4.段落分けをするときは改行し、行の最初の一マスを空ける
これも意外に忘れがちです。特に冒頭の一マスを空けることに注意してください。
5~8は原稿用紙特有の注意点です。罫線が引いてあるだけの解答用紙であればこれらのことを気にする必要はないので楽です。
5.句読点(「。」や「、」)は行の先頭に置かず、前の行の最後のマスかマスの外に書く
昔は最後のマスに入れ込んでしまうと習ったものですが、最近はパソコンでの処理の影響か、マスの外に書くことも許容されているようです。
6.かっこ類や小さな文字(「っ」、「ゃ」など)にも一マス用いる
かっこ類が行の最後に来るときは、例外的にかっこ類と普通の文字とを同じマスに入れます。
7.数字について、縦書きのときは漢数字、横書きのときはアラビア数字で一マスに2つ入れる
これが基本です。もし迷えば横書きでも漢数字にしてしまうとよいです。
8.アルファベットは一マスに2文字入れる
特に縦書きの場合は用紙を90°左に回転させて書くのでやりづらいです。また、QOLやWTOといった大文字の略称は一マスに1文字が正しいとも言われています。
こだわりだすと、小数点はどうするのか、奇数文字の英単語の場合はどちらにスペースを入れるのか、かっこ開く(「)が行末に来るときはどうするのか、といったことも気になりますが、それらはあまり気にしなくてもよいと思います。気になる方は検索してみてください。