[一] 故意・過失
1 序
2 過失とは何か
主観的過失と客観的過失
3 過失概念の定式化
予見可能性と結果回避義務
4 過失の判断基準
ハンドの定式(定式化する試みのひとつ)
5 過失の認定
6 過失の推定
過失の一応の推定
7 医療過誤訴訟の法律構成
契約責任構成と不法行為構成
8 過失責任の原則に対する例外
失火責任法など
9 故意
損害賠償範囲の拡張
[二] 権利・利益侵害
1 雲右衛門から大学湯へ
2 「権利侵害」要件をめぐる論争史
違法性論
相関関係説
過失一元論と違法性一元論
3 権利・利益侵害要件のゆくえ
4 権利・利益侵害の例
(1) 物権
(2) 債権
第三者による債権侵害
(3) 生命・身体
(4) 公害・生活妨害
受忍限度論
人格権
(5) 身分権
配偶者の貞操
(6) 名誉毀損
謝罪広告
(7) プライバシー
(8) その他の人格的利益
氏名権・肖像権
(9) その他の財産的利益
営業権
(10) その他の権利・利益侵害
不当訴訟
[三] 損害
差額説
財産的損害と精神的損害
積極的損害と消極的損害(得べかりし利益、逸失利益)
損害事実説
[四] 因果関係
1 因果関係とは何か
仮定的因果関係
原因の重複
2 相当因果関係
事実的因果関係と相当因果関係(損害賠償の範囲)
3 事実的因果関係の立証
門前理論
[五] 責任能力(付・監督者責任)
1 なぜ責任能力が必要か
2 責任能力をめぐる問題点
責任弁識能力(12歳前後)
監督者の責任と使用者責任
[六] 不法行為責任の成立を阻却するその他の事由
1 意義
2 種類
正当防衛、緊急避難、被害者の承諾、正当(業務)行為、自力救済
3 正当防衛・緊急避難
刑法との違い
4 被害者の承諾
5 正当(業務)行為
6 自力救済