[一] 人・権利能力
1 権利能力とは何か
私法上の権利義務の主体となる資格
2 権利能力の始期
出生の時が原則
3 権利能力の終期
(1) 死亡
(2) 認定死亡
(3) 失踪宣告…特別失踪と普通失踪
失踪の取消しは現存利益の返還
(4) 同時死亡の推定
[二] 意思能力・行為能力
1 序――権利能力・意思能力・行為能力
(1) ゲームの比喩
(2) 意思能力
(3) 行為能力
2 行為能力
(1) 行為能力を制限される者の範囲
(a) 未成年者
法定代理人…親権者または未成年後見人
贈与の承諾
取消権
追認
処分を許された財産
営業の許可
婚姻による成年擬制
(b) 後見…精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある者
取消しと追認
(c) 保佐…精神上の障害により事理を弁識する能力が著しく不十分である者
保佐人は代理権が与えられれば取消しが可能
(d) 補助…精神上の障害により事理を弁識する能力が不十分である者
特定の法律行為について補助人に同意権・代理権
(e) 成年後見制度の今後
身上監護
適材の確保
(2) 制限行為能力者の相手方の保護
相手方の催告権…期間内に返事がないときは、単独で追認できる場合は追認擬制、単独で追認できない場合は取消し擬制
制限行為能力者の詐術
(3) 制限行為能力者の意思表示の効果
現存利益の返還で取消し
(4) 行為能力制度の問題点
(a) 定型化のメリット・デメリット
(b) 行為能力制度の限界
(c) 意思能力と行為能力の関係
[三] 「人」総括
「人」の抽象的・形式的性格
[四] 住所・不在者
1 住所の意味
2 不在者