中学で学習する5教科(国語・社会・数学・理科・英語)の学年別・分野別範囲

塾講師をしていると、自分の教えている科目はもちろん、教えていない科目でも質問されたり話題になったりすることがあるので、中学校ではどのような範囲が教えられているかを知っておくと便利です。主に中学校学習指導要領:文部科学省に依拠しながら、平成26年4月の時点でまとめてみました。

 

国語

国語は学習指導要領の第2章 各教科 第1節 国語:文部科学省では学年別に定められていますが、学年別よりも内容別にまとめたほうがわかりやすいので、ここではごく簡単に内容別にまとめます。

 

1.話すこと・聞くこと

要は資料も使いながら討論などができればよいみたいです。

 

2.書くこと

感想文、案内、報告、物語、意見を述べる文章、手紙、批評などが書けるようになればよいみたいです。

 

3.読むこと

物語や評論など、各種の文章が読めればよいみたいです。

 

4.古典

古典に触れ、楽しみ、その世界に親しむことです。

 

5.文法

語彙・単語の分類、表現技法(中1)、方言・敬語・類義語など・文の成分・単語の活用(中2)、慣用句・四字熟語など(中3)とおよそ定められています。

 

6.漢字

学年別漢字配当表に示されている漢字(小学校で習う漢字)を使い、その他の常用漢字を読むことです。

 

社会

学習指導要領の第2章 各教科 第2節 社会:文部科学省では学年別ではなく内容別で定められています。そのためか、学校によって進度にバラつきがあるのではないでしょうか。

 

1.地理的分野

世界の地域構成

世界各地の人々の生活と環境

世界の諸地域(アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、オセアニア)

世界の様々な地域の調査

日本の地域構成

世界と比べた日本の地域的特色(自然環境、人口、資源・エネルギーと産業、地域間の結び付き)

日本の諸地域(自然環境、歴史的背景、産業、環境問題や環境保全、人口や都市・村落、生活・文化、他地域との結び付き)

身近な地域の調査

 

2.歴史的分野

歴史のとらえ方

古代までの日本

中世の日本

近世の日本

近代の日本と世界

現代の日本と世界

 

3.公民的分野

私たちと現代社会

私たちと経済

私たちと政治

私たちと国際社会の諸課題

 

数学

数学は学年と分野の2つの軸できれいに整理できるので表にしてみました。第2章 各教科 第3節 数学:文部科学省を元にしています。ただしそこでは数と式、図形、関数、資料の活用の順になっているのを、数と式、関数、図形、資料の活用という通例習う順番に組み替えました。

 

 数と式 関数 図形 資料の活用
中1  正の数・負の数

文字を用いた式

一元一次方程式

 比例、反比例  平面図形

空間図形

 資料の散らばりと代表値
中2  文字を用いた式の四則計算

連立二元一次方程式

一次関数 基本的な平面図形と平行線の性質

図形の合同

確率
中3 平方根

式の展開と因数分解

二次方程式

関数y=ax^2 図形の相似

円周角と中心角

三平方の定理

標本調査

 

 理科

第2章 各教科 第4節 理科:文部科学省では1分野と2分野に分けて記述されているだけですが、中学校学習指導要領解説理科編 – 1234912_006.pdfでは小学校からの範囲も含めて学年別に記載されているので、そちらを参考にしてまとめました。

 

 物理的分野 化学的分野 生物的分野 地学的分野
中1 力と圧力

光と音

物質のすがた

水溶液

状態変化

植物の体のつくりと働き

植物の仲間

生物の観察

 火山と地震

地層の重なりと過去の様子

中2 電流

電流と磁界

物質の成り立ち

化学変化

化学変化と物質の質量

動物の体のつくりと働き

生物と細胞

動物の仲間

生物の変遷と進化

気象観測

天気の変化

日本の気象

中3 運動の規則性

力学的エネルギー

水溶液とイオン

酸・アルカリとイオン

生物の成長と殖え方

遺伝の規則性と遺伝子

天体の動きと地球の自転・公転

太陽系と恒星

エネルギー

科学技術の発展

自然環境の保全と科学技術の利用

生物と環境

自然の恵みと災害

自然環境の保全と科学技術の利用

 

 英語

科目名としては「外国語」のほうが正しいのでしょうが、ここでは「英語」で話を進めさせていただきます。第2章 各教科 第9節 外国語:文部科学省にも中学校学習指導要領解説外国語編 – 1234912_010_1.pdfにも学年別に習う事柄が載っていなかったので、NEW HORIZONのカリキュラム一覧表(eigo_file3.pdf)に沿ってまとめてみました。

 

中1  be動詞

一般動詞

疑問詞

命令文

現在進行形

can

一般動詞の過去形

中2 be動詞の過去形

不定詞1

助動詞

接続詞

There is構文

動名詞

比較

中3 受け身

現在完了

不定詞2

分詞

関係代名詞

 

 

以上です。年によって多少変動はあるようですが、自分が習った約20年前とほとんど変わっていないことにむしろ驚きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




匿名 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です