野中他『憲法』第一六章裁判所と憲法訴訟

1.司法権

(1) 司法権の意義

司法権の範囲…行政裁判を含むかどうか

法律上の争訟

 

(2) 司法権の限界

立法権に対する限界…議院の自立権、立法裁量

行政権に対する限界…行政庁の裁量、行政庁の第一次的判断権、執行停止に対する内閣総理大臣の異議

司法権と「部分社会の法理」…最判昭和35.10.19――地方議会議員懲罰事件、最判昭和52.3.15――富山大学単位不認定事件、最判昭和63.12.20--袴田事件

 

(3) 司法権の帰属

一元的な司法権

特別裁判所の禁止

行政機関による終審裁判の禁止

司法権の帰属の例外…議員資格争訟、弾劾裁判所

一般市民の裁判への参加…裁判員制度(陪審制と参審制の中間)

 

2.司法権の独立

(1) 裁判官の職権の独立

裁判官の良心

職権の独立の範囲と限界…議院の国政調査権、司法内部における統制(平賀書簡問題)

 

(2) 裁判官の身分保障

身分保障の限界…分限裁判(理由の限定)、弾劾裁判、任命欠格事由発生、懲戒処分、司法行政上の問題(再任)

 

(3) 司法府の独立と自主性

 

3.裁判所の構成と権能

(1) 最高裁判所

最高裁判所の構成…15人、内閣が任命

国民審査制

法廷構成…大法廷と小法廷

最高裁判所の権能…裁判権、規則制定権、司法行政権、下級裁判所裁判官の指名

 

(2) 下級裁判所

下級裁判所の構成…高等裁判所、地方裁判所、家庭裁判所、簡易裁判所

裁判官の任命・再任をめぐる解釈問題…指名と任命の関係、指名の問題点、再任の問題点

 

4.裁判の手続きと運用

(1) 訴訟手続きの構造

訴訟手続きの構造…刑事訴訟法、民事訴訟法、行政事件訴訟法など

検察官と弁護士

 

(2) 裁判の公開

裁判の公開原則…訴訟記録へのアクセス権、訴訟当事者の利益のための裁判非公開の是非、証人尋問の際の証人の遮へい等、インカメラ審理

傍聴の自由とその制限…傍聴メモ(最判平成1.3.8――傍聴メモ事件)、裁判報道の自由、非訴事件

 

5.違憲審査制

(1) 違憲審査制の意義

アメリカ型・付随的違憲審査制とドイツ型・憲法裁判制

 

(2) 違憲審査制の性格

直接に最高裁判所に対して求めることができるものではない(最判昭和27.10.8--警察予備隊事件)

 

(3) 違憲審査権の主体

下級裁判所も含まれる

 

(4) 違憲審査の対象

国内法規範…一切の法規範が対象になる

条約…肯定説と否定説

統治行為…最判昭和35.6.8――苫米地事件

立法不作為…最判平成17.9.14――在外選挙制度事件

私法行為…間接適用説

 

6.憲法訴訟

(1) 憲法訴訟のあり方

司法の積極主義と消極主義(ブランダイス判事の7準則)

 

(2) 憲法訴訟の要件と手続き(行政事件訴訟)

取消訴訟…処分性、原告適格、訴えの利益(狭義)

民衆訴訟…議員定数違憲訴訟、地鎮祭違憲訴訟など

機関訴訟…沖縄代理署名訴訟など

第三者の権利の援用…第三者所有物没収事件、明確性の要求

手続き…跳躍上告、大法廷

 

(3) 審査の方法と基準

審査の方法…立法事実

審査の基準…合憲性推定の原則、「二重の基準」論、学説における審査基準(「明白かつ現在の危険」基準、LRA基準、厳格な合理性の基準、合理性の基準)

 

(4) 憲法判断の方法

憲法判断の回避…憲法判断そのものの回避(恵庭事件判決、第二次教科書検定違憲訴訟控訴審判決など)、合憲限定解釈(全逓東京中郵便局事件判決、税関検査事件判決など)

違憲判断の方法…法令違憲(尊属殺重罰規定違憲判決など)、適用違憲(猿払事件一審判決、全逓プラカード事件一審判決、第二次教科書訴訟杉本判決など)、運用違憲(東京都公安条例寺尾判決など)、違憲状態の確認(衆議院議員定数不均衡違憲判決など)

 

(5) 判決の効力

個別的効力説と一般的効力説

 

(6) 憲法判例の意義

憲法判例の拘束力

 




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